風呂敷
私が物心ついた頃、母は何かを包む時には『風呂敷』を使っていました。
最近は『風呂敷』を持って歩く人や、使っている人は、あまり見かけないような…。
近年では、祝儀を包んだり、贈答品としての需要は今もなお健在。
また、和装ブーム?で、バックにアレンジするなどして見かけることも。
名前の由来。
奈良時代に遡ります。
正倉院蔵の宝物を包むのにも使われていたそうです。
当時のこの布は、「ツツミ」という呼び名で書物に記されていて、大切な品物を収納するための布だったとのこと。
今から1000年以上前の平安時代は「古路毛都々美(ころもつづみ)」、南北朝時代は、「平包(ひらつつみ)」と呼ばれ、主に衣裳などを包む布として用いられたそうです。
室町時代に入って『風呂敷』と呼ばれ始めたそうです。
この時代のお風呂は今とは違い、蒸し風呂。
蒸気を拡散させて室温を均一化するため、床には布などを敷いていたのです。お風呂に敷いていた布の形態や素材感と似ていた、というところから『風呂敷』という名称になりました。
使い方によっては、モノ包むだけでなくアレンジしてバックにしてみたりして、とてもエコなアイテムの1つ。
古き良きもの、大切にしたいアイテムの1つです。
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